人生会議の日

こんにちは!管理人のナカスです。
仰々しいタイトルですが、実は今日11月30日は人生会議の日らしいです。
そこの知らなかったあなたへ…大丈夫です。私も昨日知りました(笑)

というのも昨日、生駒市主催の多職種連携研修会に参加してきまして、
「人生会議(ACP:Advance Care Planning)」について、ボードゲームを通じて体験しよう!
という題目の講義を受けてきました。
今日は、そのボードゲーム「エンディングゲーム」と人生会議についてお話します。

エンディングゲーム

 今回、参加したボードゲームは右の写真のようなすごろくゲームですね。
カンタンに説明すると、ゲームの中で設定されている人物になりきって、その人生の終盤を追体験しようというものです。
 マスにはイベントが書かれており、中にはほっこりするイベントから過酷なイベントまでズラリ…
医療従事者からすると、「あ~あるある。。。」というものが多かったのですが、一般人からすると少し衝撃的かもしれません。
 ゲームの終盤では、遺言書を残し、他のプレイヤーに託してゲーム終了後に読んでもらいます。
その登場人物になりきり想像を膨らませて、この人にとって大事なことは何だろうか?ということを考えることができます。人生会議の体験版という認識で良いかと思います。
 ちなみに、人生会議に関するゲームはいくつか存在し、最も有名なのは「もしバナゲーム」というものですが、今回のエンディングゲームはそれよりもフラットに楽しめて、かつACPについても考えることができるゲームでした。

 所要時間は、4人プレイで大体40分~1時間くらいです。

 もっと詳しく知りたい方は、こちらのURLをご参照ください
https://omniheal.jp/acp/ending-game/

人生会議(ACP:Advance Care Planning)

先ほどから人生会議やACPとワケの分からないことを言っておりますが、人生会議(ACP)とは、年齢と病気に関わらず、成人患者と価値、人生の目標、将来の医療に関する望みを理解し、共有し合うプロセスのことでです(他にも定義はあるようです)。

多分これだけだと、何のことやらサッパリ・・・となる人も多いと思いますので、たとえ話をします。

もし何らか病気が進行し、自分の意思が伝えられない状態になったとしてください。
自分の親しい方がお医者さんの話を聞き、どの治療オプションにするか選択を迫られます。
その方は、どの選択をするべきなのか恐らく迷われると思います。
例えば、口から食べられなくなってしまったので、胃瘻を造設してカロリーを摂取するのか、CVポートを造設し点滴でカロリーを摂取するのか、そのまま自然な形で過ごされるのか・・・
こんな選択肢を急に言われても、すぐには決められないんです。
ですが、仮に以前自分が「口から食べられなくなったら、何もしないで大丈夫」とその親しい方にお話しをされていたら、どうでしょう?
その親しい方は判断材料があるので、選択肢の中から決定しやすくなります。

このように自分が何を大事にしたいのか、将来医療を受ける際にどんなことをしてほしいか/してほしくないか、などの価値観について対話をしておくことが人生会議の目的になります。

正直何かあったときの話なんてしたくない、と思うでしょう。
または、その時になってみないと分からないとも思うでしょう。

いきなり本番の人生会議をすると、大抵の人がこのように嫌厭します。
そこで、いきなり自分のことではなく、他人(ゲームの中の登場人物)のACPについて考える上記のようなボードゲームが誕生しています。
ゲームで体験をすることで、自分に置き換えて考えやすくなるので、きっかけやとっかかりとしては十分です。

私ノート

生駒市が作成している人生会議について考えるノートです。

当薬局にも置いてありますので、もしご興味があれば立ち寄られた際にお持ち帰りください。

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